瀬戸内海高速クルーズ「SEASPICA」乗船記

高速クルーザー「SEASPICA」(広島県)

2022年7月、瀬戸内海を船旅できる高速クルーズ船「SEASPICAシースピカ」に乗船。瀬戸内海から見た島々の景色を楽しんだ。「SEASPICA」は広島港から三原港を結び、途中の瀬戸内海の島に上陸し散策ができる。航路は東向きコースと西向きコースの2種類あり、コースによって上陸する島も異なるので、東西で往復して楽しむことができる。

今回の旅では「SEASPICA」で東向きコース(広島港⇒三原港)に乗船。復路は尾道駅から出発する観光列車「etSETOraエトセトラ」に乗車した。

●今回のルート

広島市内を主に走る路面電車「広電」で広島港へ向かい「SEASPICA」に乗船して出発。東向きコースは安芸灘とびしま海道の広島側から一つ目の”下蒲刈島”と野生のウサギが生息する”大久野島”を経由する。終着の三原港までは約4時間の船旅になる。「SEASPCA」乗船後は、三原港から歩いて三原駅に向かい、山陽本線で2駅先の尾道駅へ。尾道駅からはJR西日本の観光列車「etSETOra」に乗車し呉線経由で約3時間かけて広島駅へ戻る。

「SEA SPICA」広島港から出発

広電に乗車し広島港宇品へ。(宇品までは約30分)

宇品駅へ到着後、乗船受付の場所へ。

今回チケットはアプリ(Setowa)で購入。

乗船券と座席表がもらえる。

裏面はルートマップが掲載。

出発約10分前から「SEASPICA」へ乗船開始。実際に目の前で見るとさらにかっこいい!

船内も座席が広々としている。

2階のデッキへ行くと広々としており、開放感がある。

広島港を定刻で出航

途中プリンスホテルを経由し呉へ。牡蠣とオリーブで有名な江田島が見える。
また、「SEASPICA」では、ガイドさんも乗船し、瀬戸内海の島々の歴史などを案内してくれる。

広島港を出発し約40分で呉へ。呉は海上自衛隊の基地があり、護衛艦などが港に停泊している。

タイミングによっては潜水艦も見えることも。間近で見ることができるのはとても貴重かも。

呉と江田島を結ぶ赤い橋(音戸大橋)の下を通り抜け、少し経つと海が広がる。

交通の要衝とされていた下蒲刈島

呉港から約1時間、「安芸灘とびしま海道」の最初の橋”安芸灘大橋”を通り抜け下蒲刈島へ到着。

「SEASPICA」の東向きコースは、下蒲刈島で下船し約1時間島を散策できる。

下蒲刈島は昔、交通の要衝とされており、朝鮮の通信使なども立ち寄っていたとされている。

港から下蒲刈島の三之瀬地区が散策でき、当時のことを紹介する資料館や美術館がある。

道中のお店でじゃこ天をいただく☆彡

散策後、SEASPICAに乗船し出航

天気が非常に良かったため、デッキで瀬戸内の景色をずっと見ていた。

「SEASPICA」は高速クルーズ船なのでスピードが非常に出る。しかし、大きな揺れはあまり感じられなかった。
*瀬戸内海は内海でもあるため、対向の船がいない限り大きく揺れることもあまりないのかも。

竹原付近で、島のほぼ全体が工場である「契島」を近くで見ることができた。
※「契島」の来島は関係者のみで一般は立入禁止

野生のウサギと一緒に過ごせる大久野島

下蒲刈島を出航し約1時間で大久野島へ到着。

大久野島は野生のウサギが約700羽以上生息しているといわれている。ウサギと触れ合うこともできるので人気の島である。
今回の「SEASPICA」では、大久野島に約30分滞在することができた。

集音器もウサギの耳の形
夏なので海岸で遊んでいる人たちもたくさんいた。

休暇村でもあるため宿泊も可能。

島内を走るバスもウサギ仕様。

下船前にウサギの餌を購入してウサギと触れ合う。
この日は天気も良く暑かったため、ウサギも日陰で過ごしていた。

30分があっという間であった

「SEASPICA」は再び出航し、しまなみ海道の道中にある井口島の瀬戸田港を寄った後、終着の三原港へ。

瀬戸田港付近では、黄色の橋を通り抜ける。

大久野島から1時間弱で三原港に到着。

「SEASPICA」で瀬戸内海の島を巡る船旅は、海から見る島の景色は美しく非常に楽しかった。
また、四季によって景色が全く違うとガイドさんがお話していたので、違う季節でもまた乗船してみたい。もちろん、西向きコースも「SEASPICA」で乗船したい。

三原港の後は電車で尾道駅へ。そこから観光列車「etSETOra」に乗車する。

《次の旅へ続く》

[記事更新:2022年9月]